感謝の心を忘れずに

「みんなで食べるご飯は美味しい。」

「リー・クアンユー、世界を語る」を読みました。

2014年に購入した本「リー・クアンユー、世界を語る」(著者:グレアム・アリソン氏など)を再読しました。

 

この本は、シンガポール建国の父であり、貧しい都市国家から繁栄の礎を築いたリー・クアンユー氏が、中国やアメリカ、米中関係、インド、イスラム原理主義、国家の経済成長、地政学グローバル化、民主主義の未来、同氏の考えについて、インタビュー形式で語った本です。(2013年10月15日初版発行)リー・クアンユー氏の洞察力や独創性、戦略的思考に触れることができます。

 

本書の中で、リー・クアンユー氏が国家の成長において「起業家精神」と「テクノロジー」を非常に重要視していたことがとても印象に残っています。

国家の競争力を左右する唯一かつ最重要の要素は、その国の人的資源の質にある。つまり、是が非でも競争に勝とうとする国民の革新性、起業家精神、チームワーク、勤労意欲だ。(省略)経済が躍進するのは、新しい知識、新しい研究技術の発見、起業家が市場にもたらす革新性があってこそだ。

ここ数年のテクノロジーの急速な進歩は、グローバル化を大きく加速させた。インターネットなど通信技術の飛躍的進歩や情報技術の革新によって、世界はとても狭くなった。(省略)IT革命のこうした趨勢は、社会のあり方を大きく変えている。

私たちの暮らしや教育、労働や余暇の使い方なども変わる。技術の進歩についていけない国々は、敗者になる。

 一方で、

科学技術のせいで、しっかりした社会的責任や是非の判断基準をもった子どもを育む家庭が壊れるようなことがあってはいけない。

 と警鐘を鳴らしています。

 

本書で学んだ以下のリー・クワンユー氏の考えを今後の自分の人生や行動に活かしていきたいと思います。

私は、哲学や理論を手本に人生を歩んできたのではない。それなりの実績をあげてきたので、成功した方法から導き出した原理を人に伝えている。私は理屈で動くのではない。そうではなく、自問するのだ ー どうすればこれをうまく機能させられるか、と。

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